無線LANアンテナ(2.4GHz/5GHz)選びのご参考にして下さい
2.4GHz/5GHz帯無線LANで使用するアンテナ特集です。無線LAN以外でもワイヤレスカメラ・アマチュア無線(2.4GHz)等2.4GHz/5GHz帯の周波数であればご使用になれます。アンテナ選びのご参考にして下さい。
無線LAN通信は周波数が高くアンテナの性能が大きく影響します。通信環境に最適なアンテナをお選び下さい。
代表的な屋外用アンテナと屋内用アンテナの構成例となります。
アンテナの比較単位です。
数字が高いほど、飛距離が伸びるアンテナです。一般的には、現在届いている距離を2倍にするには、6dBiの利得が必要です。現在使用中のアンテナが0dBiだとすると、12dBiのアンテナを使用すれば、4倍の距離届く計算になります。(各種ロスを含まない)
電波波の放射方向と放射強度との関係を指向性といいます。
利得の大きなアンテナほど指向性は鋭く、特定の方向へ強く電波を放射します。360°に電波が放射される無指向性のアンテナもあります。
指向性アンテナは特定方向との通信時に使用します。特定方向のみに電波を放射するので、省電力でも利得を稼げます。
無指向性アンテナは全方向との通信時に使用します。利得は小さくなりますが、通信相手の方向を気にせずにご使用できます。
電波の振動する方向のことを偏波といいます。偏波には直進偏波(水平・垂直)と円偏波(右旋・左旋)があります。
通信をする際は双方のアンテナの偏波面を合わせてご使用下さい。双方のアンテナの偏波面が違うとロスが多くなってしまいます。
下記偏波(水平・垂直・右旋・左旋)の図解となります。
アンテナから放射される電波の進み方は地面に対して水平になります。
アンテナから放射される電波の進み方は地面に対して垂直になります。
アンテナから放射される電波は進行方向に向かって右回りとなります。
アンテナから放射される電波は進行方向に向かって左回りとなります。
ご使用になられる無線LANの周波数帯に対応しているアンテナであればご使用可能です。
無線LANには、周波数の帯域や特長の違いから複数の規格が使われています。
アンテナ選定の際は、規格に関わらず周波数が対応しているアンテナをお選び下さい。
規格 | 周波数 | 伝送速度 | 通信方式 |
---|---|---|---|
IEEE802.11b | 2.4GHz~2.5GHz | 11Mbps | DSSS |
IEEE802.11g | 2.4GHz~2.5GHz | 54Mbps | OFDM |
IEEE802.11a |
5.15GHz~5.35GHz 5.47GHz~5.725GHz |
54Mbps | OFDM |
IEEE802.11j |
4.9GHz~5.0GHz 5.03GHz~5.091GHz |
54Mbps | OFDM |
IEEE802.11n |
2.4GHz~2.5GHz 5.15GHz~5.35GHz 5.47GHz~5.725GHz |
65Mbps~600Mbps | OFDM |
IEEE802.11ac |
5.15GHz~5.35GHz 5.47GHz~5.725GHz |
292.5Mbps~6.93Gbps | OFDM |
5GHz帯無線LAN規格IEEE802.11aは周波数帯/チャネル別に、4つに分かれています。
2.4GHz対応なら11b・11gと互換性が有り、5GHz対応なら11aと互換性があります。
2.4GHz/5GHz/2.4GHz・5GHzデュアル無線LANアンテナの一覧です。
IEEE802.11b(2.4GHz-2.5GHz) / IEEE802.11g(2.4GHz-2.5GHz)
IEEE802.11j(4.9~5.0GHz/5.03~5.091GHz) / IEEE802.11a(5.15~5.35GHz/5.47~5.725GHz)
IEEE802.11b(2.4GHz-2.5GHz) / IEEE802.11g(2.4GHz-2.5GHz)
IEEE802.11j(4.9~5.0GHz/5.03~5.091GHz) / IEEE802.11a(5.15~5.35GHz/5.47~5.725GHz)